最新リリース
- 2024年11月20日
- 8曲
- Die With A Smile - Single · 2024年
- Chromatica · 2020年
- The Fame Monster (Deluxe Edition) · 2008年
- BORN THIS WAY THE TENTH ANNIVERSARY · 2011年
- The Fame Monster (Deluxe Edition) · 2009年
- The Fame Monster (Deluxe Edition) · 2009年
- The Fame Monster (Deluxe Edition) · 2008年
- Disease - Single · 2024年
- トップガン マーヴェリック (オリジナル・サウンドトラック) · 2022年
- Born This Way · 2011年
必聴アルバム
- 現代社会へのメッセージをより鋭く、より自覚を持って発信していくきっかけとなった異形の金字塔。2008年、ポップミュージックの可能性を拡張した『The Fame』で華々しいデビューを飾ったレディー・ガガだが、その評価に頼ることなく、セクシュアリティやジェンダー、フェミニズム、人種差別、移民問題、宗教と、多方面にわたる彼女の深い関心を楽曲に重ね、彼女がシンパシーを寄せる虐げられた者たちへのアンセムへと昇華させた。 まるで鼓動のように打ち鳴らされる激しい四つ打ちのディスコビートに乗せて、格闘し、生きることを鼓舞する本作で、自身の奇矯なパブリックイメージの刷新に成功したレディー・ガガ。グラミー賞3部門にノミネートされた他、世界中のチャートアクションを巻き込んで2011年を席巻した『Born This Way』には、そこに自身の役割を見出したアクティビストとしての意識の高まりと喜びさえ感じ取れるだろう。プロデューサーにフェルナンド ガリバイ、レッド・ワンなどを迎えた本作は、ニューヨークを表敬する「Marry the Night」からはじまり、「Bad Kids」ではヘヴィメタルをダンスビートに組み合わせ、「Americano」では情熱的なマリアッチ調のギターとメロディに乗せてアリゾナ州の新移民法とカリフォルニア州の同性婚禁止への動きに異議を申し立てる。さらに、ブルース・スプリングスティーンからの影響を映し出した「Hair」と「The Edge of Glory」には、そのスプリングスティーンのバックバンドとして一世を風靡(ふうび)したジ・E・ストリート・バンドのClarence Clemonsによるサックスが、クイーンの「We Will Rock You」をサンプリングした「Yoü and I」にはクイーンのギタリスト、ブライアン・メイも登場するサプライズも。もちろん、自身も公言しているマドンナやホイットニー・ヒューストンからのインスピレーションも随所にちりばめ、ユーロディスコやハイエナジー、ハウス、テクノポップ、トランスと、きらびやかなダンスポップがアルバム全体から鳴り響く。モーターバイクと合体したアルバムイメージからも伝わるように、バッドテイストすら厭(いと)わず貪欲に取り込む強烈なフックは、「Born This Way」という強力なタイトルトラックに実を結んだ。 なお、本作はリリース10周年を記念したバージョン『BORN THIS WAY THE TENTH ANNIVERSARY』も発表され、カイリー・ミノーグらによるカバーバージョンを追加収録してLGBTQ+コミュニティをサポートしている。
- 2021年
- 2020年
- 2024年
- 2024年
- 2024年
- 2024年
- 2024年
アーティストプレイリスト
- レディー・ガガの輝かしいキャリアを支えたアーティスティックな映像群。
- レディー・ガガのユニークな個性の確立に影響を与えたアーティストの楽曲集。
- 名だたる賞を総なめにした世界の歌姫による知られざる名曲をここで探ろう。
ベストアルバム、その他
ラジオ番組
- ガガと『Chromatica』のクリエイターが伝えるダンス音楽の魅力
レディー・ガガについて
ポップは本物の音楽ではないと片付けてしまう人もいる。しかし、ポップカルチャーが生んだ最も偉大で奇抜な存在のレディー・ガガにとって、本物でないことこそが重要なのだ。1986年にニューヨークで生まれた、本名ステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタは、そうした挑発を反抗的に体現した今世紀で一番のアーティストだろう。MTV Video Music Awardsで生肉のドレスを着たかと思えば、ドイツのテレビ番組ではカエルのカーミットのぬいぐるみを集めて作ったコートを着るなど、一つのイメージに留まることを知らないガガは、ポップ界の表面的なこだわりを体現すると同時に、それを覆してもみせるのだ。クリエイターとしての彼女のアイデンティティは、21歳までに作り上げられていたといえる。幼少期にはピアニスト、俳優の卵、バーレスクパフォーマーとして活躍してきた一つ一つが、彼女のキャリアの最も特徴的な部分となっていったのだ。例えば、2008年の『The Fame』と2009年の『The Fame Monster』という最初の2作で見せたセレブリティへの憧れ、2011年の『Born This Way』と2013年の『ARTPOP』で積み重ねられた反骨精神、2014年にトニー・ベネットと共作したジャズのスタンダードアルバム『Cheek to Cheek』に込めた誠実な畏敬の念、そして2016年の『Joanne』での原点回帰のソングライティングである。2009年の「Paparazzi」がカメラのフラッシュを満喫した曲だとすれば、「Born This Way」は内なる光を祝福した曲なのだ。こうした自らの広範なアイデンティティを、世界を席巻するアートであるポップへと変貌させたガガは、疎外感を覚えるあらゆる人々の希望の光となった。彼女の熱心なファン、別名リトルモンスターは、ポップ界の移ろいやすさや変幻自在な彼女の外見にもかかわらず、彼女の自己愛と自己表現のメッセージにこそ深い共感を示してきた。彼女は、2018年のリメイク映画『アリー/スター誕生』で、自分がたどってきた名声への道のりをよりシンプルな形で演じきった。映画での彼女の役柄は恋人の助けで成功をつかんでいるが、レディー・ガガ自身の成功はすべて自力によるものだった。
- 出身地
- New York, NY, United States
- 生年月日
- 1986年3月28日
- ジャンル
- ポップ