最新リリース
- Master of Puppets (Remastered) · 1986年
- Metallica (Remastered) · 1991年
- Reload · 1997年
- 72 Seasons · 2023年
- …And Justice for All (Remastered) · 1988年
- Master of Puppets (Remastered) · 1986年
- Ride the Lightning (Remastered) · 1984年
- 72 Seasons · 2023年
- …And Justice for All (Remastered) · 1988年
- Hardwired…To Self-Destruct (Deluxe) · 2016年
必聴アルバム
- メタリカが1984年に発表したセカンドアルバム『Ride the Lightning』は、アンダーグラウンドシーンからメインストリームへと踏み出す足がかりとなった。そして、それに続く『Master of Puppets』では、スピード、攻撃性、支配に対する敵意をいっそう強烈にしながら、より幅広い層にアピールする音が打ち鳴らされていた。このアルバムの成功によって彼らは、小さなバンでツアーをする日々に別れを告げることになる。 『Master of Puppets』のサウンドは、極めて精緻であるのと同時に、地下室やガレージで作ったような生々しい印象も与える。また、ヴァン・ヘイレンやモトリー・クルーといった先代のアメリカンハードロックでは、男たちが夜通し遊び歩き、酒や女の子で羽目を外して開放感を得る様子が描かれていたのに比べ、メタリカは、「Disposable Heroes」の“戦争”、「Master of Puppets」の“中毒”、「Leper Messiah」の“布教活動”、「Welcome Home (Sanitarium)」の“精神医療の失敗”など重いテーマを扱い、ぐるぐるとネガティブな思考にとらわれている者の揺れ動く心情を表現した。 これほど過激な音楽で、これほど多くのオーディエンスを獲得した作品は、本作以前にはなかったと言っていい。メタリカの人気はここから一気に拡大し、5年もたたないうちに世界最大のバンドの一つとなる。闇に潜んでいた怒りと疎外感は、スタジアムを埋め尽くす大観衆の前でその姿を現したのだ。
- スラッシュというサブジャンルを定義したメタリカ。セカンドとなる本作では、攻撃的でパワフルなサウンドはもちろん、"Fight Fire with Fire"のイントロではクラシックギターを使用したり、"Fade to Black"ではスラッシュメタルというフォーマットでバラードに挑戦するなど音楽的な広がりを見せている。アルバム最後を飾るインストゥルメンタルも秀逸で、曲タイトルに"The Call of Ktulu"と掲げられているように、伝説のホラー作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトからインスピレーションを得たもの。後にオーケストラバージョンで再演され、好評を博したシネマティックなナンバーだ。メッセージ性を含めて従来のヘヴィメタルから逸脱した、スラッシュに求められるカタルシスを感じさせつつ、ジャンルの可能性をも切り拓いた傑作。
- 記念すべきデビューアルバムにしてスラッシュメタルの先駆けとなった重要作。初期作品ではニューウェーブ・オブ・ブリティッシュヘヴィメタル(NWOBHM)の色が濃く、サウンドにはアイアン・メイデンやジューダス・プリーストといったバンドと同列で聴けるような親和性がある。疾走感あふれるナンバーと衝動性に満ちた荒削りなサウンドからはパンク的なニュアンスも。ザクザクと疾走感あふれるリフを刻む"Metal Militia"はこれぞスラッシュメタルというアグレッシブな一曲。NWOBHM的な"Hit the Lights"、メタリカならではのヘヴィなリフが印象的な"The Four Horsemen"、テクニカルなプレイを聴かせるクリフ・バートンのベースソロによるインスト"(Anesthesia) Pulling Teeth"も聴きもの。
- 2023年
- 2008年
- ヘヴィメタルの帝王として君臨するメタリカを語る上で、外せないナンバーを網羅。
- 最強ヘヴィメタルバンドのパフォーマンスをさらに盛り上げる、刺激的な映像。
- メタリカのハード&ヘヴィなサウンドの真髄。そのルーツを探る。
ライブアルバム
- 2020年
- 1999年
ベストアルバム、その他
参加作品
- Vishal Dadlani, DIVINE & Shor Police
ラジオ番組
- メタリカのドラマーが送る、豪華ゲストとのトークとヘヴィな音楽。
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メタリカについて
メタリカはヘヴィメタルの発明に一役買っただけでなく、ともに進化も遂げてきた。始まりは1981年、カリフォルニア州オレンジカウンティに住む、本人いわく“間抜けで、見向きもされない”ティーンエージャーだったラーズ・ウルリッヒ(Dr)による、アイアン・メイデンとDiamond Headの名前を持ち出したメンバー募集の新聞広告だった。バンドは、1983年に『Kill ‘Em All』でデビューを果たし、パンクとブリティッシュメタルを見事に融合させた、現在のスラッシュメタルと呼ばれるサウンドの先駆者となった。1980年代初めにベイエリアへ拠点を移してベーシストのクリフ・バートンを誘い入れ、ウルリッヒ、ギタリストのカーク・ハメット、ギタリスト兼ボーカリストのジェイムズ・ヘットフィールドとバートンの4人は、ヘアメタルの派手なアピールの代わりに、自殺や政治崩壊、戦争の心理的恐怖といったテーマを掘り下げた極めてシリアスかつ革新的で複雑な曲構成を追求し、メタルを一種の芸術形式へと昇華させるに至った。1986年末、バートンがバスの悲劇的な事故で急逝。後任にジェイソン・ニューステッドを迎え、バンドは1988年の画期的なアルバム『… And Justice for All』で再始動を果たす。1991年にリリースされたセルフタイトルアルバム『Metallica』が記録破りのヒットとなり、バンドの人気が世界的な現象になったにもかかわらず、メタリカは挑むように独自の道を進み続けた。1996年の『Load』ではサザンロックに取り組み、2011年には、話題を呼んだルー・リードとのコラボレーションアルバム『Lulu』でハイコンセプトの哀歌を、2003年の『St. Anger』においては削ぎ落とされたハードコアを追求。また、1999年にはオーケストラと共演したライブアルバム『S&M』をリリースしている。彼らの歴史は、突き詰めれば、シンプルさと複雑さの押し引きで高速と爆音の音楽観に挑み続けるという、メタルそのものの歴史なのだ。
- 出身地
- Los Angeles, CA, United States
- 結成
- 1981年10月28日
- ジャンル
- メタル