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ミーゴスについて
2013年の「Versace」でミーゴスがメインストリームに躍り出てからほんの数か月で、彼らのスタイルは至るところに広まった感があった。三連符、スタッカートのフロウ、そして小節の頭に音節をぶつけて散弾銃のようなアドリブを歌詞に乗せる手法は、ラップの根源につながるホットラインのようなサウンドだった。そしてどこか催眠的なところもある。例えば「Versace」では、聴き終えるまでに200回近くも曲のタイトルが連呼される。細分化された単語は実社会で意味を持つ言葉というよりも、むしろ奇妙な音の集合体のように響く。カルチャーにこれほど素早く、地殻変動的なインパクトを与えたアーティストは極めて稀(まれ)だ。アトランタ北部の郊外で育った従兄弟同士のオフセットとクエイヴォ、そしてクエイヴォの甥(おい)に当たるテイクオフの3人組は、高校在籍中にレコーディングをスタート。クエイヴォとオフセットがアメリカンフットボールの練習に出ている間、テイクオフがビートを作った。所属レーベルQuality Control Records(リル・ヨッティーも所属)の創設と同時にたちまちブレイクし、ハロウィンのお菓子集めのように、ドレイク、カニエ・ウェスト、リル・ウェインから次々とお墨付きをもらった。フューチャーやヤング・サグと共に、アトランタだけでなく全米のトラップシーンの顔となり、前衛的でかつ収益性の高いサウンドを開拓した(それは少なからずZaytovenやMetro Boominといったプロデューサーたちの功績でもある)。2015年にファーストアルバム『Yung Rich Nation』を発表し、2017年にはグラミー賞にノミネートされた『Culture』を、翌年の同じ週には続編『Culture II』をリリース。当時『Culture II』のリリースに際し、オフセットはグループ特有の哲学についてApple Musicに語っている。「10秒、5秒、30秒と、ビートの中にこれだというものが聞こえる。俺たちはそれを拾い上げて、当てはめていく。具体的な思考プロセスはない。フィーリングだよ」
- 出身地
- Lawrenceville, GA, United States
- 結成
- 2008年
- ジャンル
- ヒップホップ/ラップ
