マックルモア&ライアン・ルイス

アーティストプレイリスト

マックルモア&ライアン・ルイスについて

2016年にApple Musicが行ったインタビューの中で、シアトル出身のラッパーであるマックルモアは、自分の天職に気付いた17歳のころについて詳述した。彼いわく、ヒップホップは「自分が何者なのかを知り、さらには自分の真実を見極め、社会を見つめて、自分よりもずっと大きなものに近づこうとする手段」だったのだという。その大きなつながりを生み出すまでに、彼には少し時間が必要だった。1983年生まれのマックルモア(本名Benjamin Haggerty)は、2000年に初のミックステープを発表し、その後の10年間はアンダーグラウンドで活動した。だが、彼はDIYの日々を過ごす中で、強烈な内省と鋭い文化的観察を含む楽曲制作で自身の評判を確立した。例えば2005年の「White Privilege」(“白人の特権”の意)では、黒人のストリートミュージックから商業的な商品へと変化したヒップホップの高級化についてのみならず、白人のMCとして、その過程に加担した自分自身についても考察している。2009年にプロデューサーのライアン・ルイスとタッグを組むと、マックルモアは自身の重要なアイデアを大衆に伝えるためのメガホンをようやく手に入れることができた。彼らが2012年に自主リリースしたデビュー作『The Heist』は、ビルボードでトップ5入りを果たし、グラミー賞で4部門に輝いた。サックスに彩られた高級品へのアンチテーゼ的なアンセム「Thrift Shop」や、LGBTQ+を支持するバラード「Same Love」といった、意外性のある一連のクロスオーバー曲のヒットが快挙につながった。マックルモアはそれらの曲で、ミレニアム以前のヒップホップサウンドへの自身の愛を裏切りながら、このジャンルの問題点である物質主義や同性愛嫌悪の傾向に疑問を投げかけている。だが、成功はマックルモアとラップの対立関係を強めていっただけだった。彼は2017年にリリースしたソロ名義のシングル「Good Old Days」で、無名のMCとしてブレイクしようともがいていた初期のころを、愛情を込めて振り返っている。しかしながら、エレガントで上り調子のピアノコードと、胸が張り裂けるようなKESHAの客演は、彼が群衆を喜ばせるポップスターを演じることに、ますます慣れてきたことを示唆している。

出身地
Seattle, WA, United States
結成
2008年
ジャンル
ヒップホップ/ラップ
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アフリカ、中東、インド

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米国およびカナダ