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- 2026年1月9日
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プッシャ・Tについて
2017年、Apple Musicのラジオ番組OTHERtoneで、プッシャ・TとPharrell Williamsは、プッシャ・Tのラップが強迫的なまでに“きっちりしている”ことについて、冗談を言い合った。言葉のリズムや音節だけではなく、紙に書いた時に単語がどんな風に見えるかという点までがきちんとしているのだ。すべての文字が同じサイズで、びしっと一列に並んでいて、その列からはみ出ている文字は一つもない。「単に、俺が几帳面過ぎるんだ」と彼は言った。「馬鹿げてるけどな。なんでこうなのかは分からないけど、紙に折り目がついてるのを考えることすら嫌なんだ」プッシャ・Tはソロアーティストとしても、兄弟デュオのクリプスのメンバーとしても、ストリートラップに極めて高い精度をもたらし、容赦のない明快さを武器にドラッグと暴力の物語を語る。そして彼は2000年代以降の多大なリスペクトを集めるラッパーであると同時に、複雑なモラルを持ったラッパーの一人となった。彼が自分のしていることを楽しんだのかどうかがこちらからはよく分からないという点が、彼の魅力を高めた。プッシャ・Tにとって、ストリートの仕事はそれ自体が目的になっていた。1977年生まれのプッシャ・T(本名Terrence Thornton)は、バージニアビーチで育ち、10代の時に、後にNo Maliceとなる兄のマリスとクリプスを結成した。ソロでは2018年の『DAYTONA』が代表作だが、仮にソロでのキャリアを始めなかったとしても、彼はクリプスとして、特にプロダクションチームのザ・ネプチューンズと制作した作品である「Grindin’」や「Mr. Me Too」、ベイビーの『Birdman』に収録されたコラボレーション曲「What Happened To That Boy」のような遺産を手にしていただろう。トレードマークになっているアドリブは嫌悪感だけでなく、彼が語る物語の凄惨さも的確にとらえていた。もし、それを外に出さずに内側に抱え込むと彼は病んでしまうに違いない。プッシャ・Tは歳月を経て、この業界で以前より目にするようになったアーティストと重役を兼任する道へと進み、カニエ・ウェストのレーベルであるGOOD Musicの社長として、業界レベルでもラップの形成に貢献している。そして、ご想像の通り、彼はビジネスをやることも、時間を厳守することも好きなのだ。
- 出身地
- Bronx, NY, United States
- 生年月日
- 1977年5月14日
- ジャンル
- ヒップホップ/ラップ