ピットブルは、マイアミのストリートから世界中のVIPルームまで、21世紀に入ってから最もビッグなポップスターの一人として活躍し続けている。世界中のサウンドを集め、高鳴るビートと力強くダイナミックなリリックでパッケージしてみせる。本名はアルマンド・クリスチャン・ペレス、1981年生まれ。ピットブルがマイアミのエリアコードである305をもじった愛称“Mr.305”から“Mr.ワールドワイド”へと成り上がる過程は、そのまま、2000年代から今日に至るまでのラテンポップの大ブレイクとつながっている。リル・ジョンとタッグを組み、クランクとレゲトンをハイブリッドに融合させた「Culo」はピットブルが実力派MCであることを証明し、「I Know You Want Me (Calle Ocho)」では、レゲトンとユーロダンスに熱狂的なエフェクトを加えてマッシュアップ。さらにNe-Yoやブレイク・シェルトン、そしてエンリケ・イグレシアスらとのコラボレーションには、多くのジャンルや文化を横断するピットブルならではの魅力が発揮されている。「まずは自分が住んでいるブロックに向かってラップする。その次は自分の街に向かって、それから自分の州に向かってラップするんだ。さらには、自分の国を代表してラップする」と、ピットブルはApple Musicに語っている。「でも、自分が世界規模の音楽を作るときは話が違ってくる。より多くの人々に影響を与えることになるから。その幸運に気が付いて、俺はそれを思いっきり利用してやろうと思ったんだ」。デビュー以来、ピットブルはそれぞれのコミュニティに対して語りかけるだけでなく、彼らを自分の最新のビートで揺らし続けている。