最新リリース
- 2024年8月31日
- 1曲
- C,XOXO · 2024年
- ANTI (Deluxe) · 2016年
- Scorpion · 2018年
- 100 GIGS - Single · 2024年
- I NEVER LIKED YOU · 2022年
- Indigo (Extended) · 2019年
- Views · 2016年
- Scorpion · 2018年
- Honestly, Nevermind · 2022年
- Scary Hours 2 · 2021年
必聴アルバム
- 洗練されたヴォーカルとサウンドプロダクションに彩られた、地元トロントのストリートをテーマにしたドレイクのニューアルバム「Views」。分厚いサウンドと挑発的なリリックが光る新アンセム "Hype" や "Still Here"、自身の過去を振り返る "Weston Road Flows"、元恋人リアーナとのデュエットが魅惑的な "Too Good" など、近年ミックステープでリリースされたラフなサウンドとは対照的に、細部まで作り込まれたトラックを収録。また、カリブ的穏やかさを感じさせる "One Dance"、冷めた嘆きを歌った "Fire & Desire" などの極端に対象的な楽曲は、この革新的なラッパーの持つ幅広い音楽性の一端を示している。
- 2010年の『Thank Me Later』と2011年の『Take Care』で全米1位を獲得し、ヒップホップ/R&Bという枠には収まりきらないポップアイコンになったドレイクのサードアルバム。自ら設立したOVO SOUNDから2013年にリリースされた。プロデューサーとしてNoah "40" Shebib、Boi-1da、Nineteen85、Mike ZombieといったOVO SOUNDクルーが多数参加している一方で、「Too Much」ではイギリスのシンガー/プロデューサーのサンファ、「Connect」ではエレクトロニック系プロデューサーのHudson Mohawke、「From Time」ではモントリオール出身のピアニストのゴンザレスと共演するなど、過去2作とは毛色の異なる音楽性を採り入れる姿勢からはアーティストとしての幅の広がりが感じられ、「Started From the Bottom」や「Wu-Tang Forever」のように自身の歩みをテーマにしたリリックが目立つ点も特徴だ。過去2作に続いて本作も全米1位を記録した。
- タイトルが示唆するように、『Take Care』は、最高のアートは完成までに時間を要するという説の証明となっている。急いで作ったことを実感していたスタジオデビューアルバム『Thank Me Later』の後、彼はプロデューサーのノア・シェビブの協力を得て、彼らが開発した非常にトロント的なサウンドを引き出そうとした。それは高評価を得ていた2009年のミックステープ『So Far Gone』の特徴でもある、ラップとR&Bの最高の融合サウンドである。 それは成功した。まだ20代の半ばだったが、子役からラッパーに転身した彼は、自分のアイデンティティを確立していた。ラッパーはこうあるべきという作られたイメージを醸し出すことなく、ドレイクは、酔っ払いの電話の歌詞で世界中で知られるようになったヒット曲「Marvins Room」をはじめとする数々の楽曲で、完全にありのままの彼でいる。 『Take Care』の中でも特にポップな曲の一つである「Headlines」の中で、彼は『Thank Me Later』の反応にやる気にさせられたことを認めている。「誰かに俺は落ちたと言われた/ああ、必要な言葉だった(I had someone tell me I fell off/Ooh, I needed that.)」。これほどまでの正直さのおかげで、ドレイクは“ラップするシンガー”を普遍的な文化にし、弱さをさらすことをまとった商業的ヒップホップの先駆けとなった。
- 2023年
- 2023年
- 2023年
- 2023年
- 2000年代からのヒップホップシーンを牽引する鬼才MCのヒット曲を厳選。
- ビデオから伝わるメッセージ。数々の話題やトレンドを生み出した映像の数々。
- 時代のアイコンとしてシーンをけん引するスーパースターの、繊細な感性に触れる。
- ヒップホップの二大巨頭が話題のジョイントツアーで披露する楽曲の数々。
- より繊細な一面を見せることで勇気を示す、カナダを代表するスーパースター。
ベストアルバム、その他
- 2019年
ラジオ番組
- OVO SOUNDを運営するOliver El-Khatibによるミックス。
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ドレイクについて
2009年の『So Far Gone』で音楽シーンのメインストリームに躍り出た数年後、ドレイクはロサンゼルスで、あるアート作品に目に留めた。その作品は大きなネオンサインで、「LESS DRAKE, MORE TUPAC(ドレイクはもう結構、もっと2Pacを)」と書かれていた。すぐに彼は怒りを覚え、いたたまれなくなった。駆け寄って壁から引きはがしたくなった。が、その代わりに、ドレイクはその作品を購入したのだった。結局、彼はこう考えた。「自分の名前を2Pacと並べてくれた人がいたってことじゃないか。たとえそれが攻撃的な文脈だとしても。だったら、間違いを正さなければならない」1986年トロントに生まれたドレイク(本名Aubrey Drake Graham)は、2Pac同様に世代を代表する声となり、時代のポップカルチャーを照らすプリズムのような存在となった。リスナーは彼の音楽を前にして、こう思うかもしれない。「彼はラップもできるR&Bシンガーなのか、それとも歌も得意なラッパーなのか」「歌詞の通り本当に寂しがっているのか、それともそんなそぶりをしているだけなのか」「もしも、そぶりでないのなら、才能にあふれ、直感的で、努力を厭(いと)わないこの男はなぜそこまで落ち込むことができるのだろうか」最初からドレイクには周りと少し違うところがあった。胸の内をさらし、脆(もろ)いところもあるが、同時に粗野な一面もある。「Take Care」で誠心誠意の約束をしたかと思うと、「Marvins Room」では酔っ払って別れた恋人に電話をする。「Started From the Bottom」では世界の頂点から、自分はかつて負け組だったと力強く語りかける。批評家たちはこぞって、ドレイクが俳優としてキャリアをスタートさせた点を指摘する。確かにドレイクは、カナダで放送されていたティーン向けドラマ『Degrassi:The Next Generation』でジミー・ブルックス役を演じていた。しかし何よりも、彼には生身の人間らしさがある。ドレイクは矛盾によって否定されるのではなく、逆に矛盾によって定義されるのだ。ドレイクの創作に対する思いは変わらないが(いつだって彼の熱量は大きい)、長年の付き合いであるプロデューサー、Noah “40" Shebibが中心になって作り出すドレイクのサウンドは常に変化を続けている。「One Dance」ではダンスホールのヴァイブスを、「Passionfruit」ではハウスを、そして「ナイス・フォー・ホワット」では往年のニューオーリンズバウンスを、「Started From the Bottom」ではウータン・クラン的なブーンバップを、そして「Hotline Bling」ではスムーズなトラップソウルを引用してきた。カニエ・ウェスト同様に、ドレイクはクリエイターでありながらキュレーターでもある。あらゆるスタイルのコラボレーターたちをアレンジし、自分のパーソナルなビジョンに適合させる能力を併せ持っているのだ。そうしたやり方で、ドレイクは時代を代表するラッパーとなり、ポップアイコンとなった。「確かに俺は、自分の世界に何時間も没頭する」と、ドレイクは2016年に、Zane LoweがホストDJを務めるBeats 1(現Apple Music 1)の番組で語っている。「でも、より広い視野で物事を見るときがある。たいていはスタジオにいるときなんだけど、たとえ直接的に曲の中で言及していなくても、俺は常にジェンダーや国籍を超越した音楽を作って人々を一つにしようとしている。なぜなら、まさにそれが自分の音楽そのものだから」
- 出身地
- Toronto, Ontario, Canada
- 生年月日
- 1986年10月24日
- ジャンル
- ヒップホップ/ラップ