親交の深いWashed Outと共に、浮遊感のあるシンセポップで2010年代を席巻したチルウェイブを代表するアーティストの一人。サウスカロライナ州コロンビアで生まれたシンガーソングライター／プロデューサー、Chaz Bearのソロプロジェクトであるトロ・イ・モアは、ドリーミーなセカンドアルバム『Underneath The Pine』（2011年）でブレイク。その後もコンスタントに作品を発表しながら、フロア映えするダンサブルな『Anything in Return』（2013年）から、インディーロック経由のギターバンドアンサンブルを取り入れた『What For?』（2015年）など、作品ごとにシフトチェンジを繰り返す。映画音楽からディスコ、ヒップホップ、R&B、サイケデリックロックまで、その幅広いサウンドパレットを美しくくすんだノスタルジアで包んでいる。