トベタ・バジュン

トベタ・バジュン

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トベタ・バジュンについて

アーティスト自身が語る: 音楽に関連した最初の思い出のひとつを詳しく教えてください。 幼い頃、父がボサノヴァのギターやアルゼンチン・タンゴのアコーディオンを練習していて、その音が家の空気そのものでした。メロディよりも先に、ナイロン弦の振動やバンドネオンの蛇腹が空気を押し出す"音の質感"に子供心に強く惹かれたことを覚えています。今思えば、音楽を「聴く」のではなく「音そのものを感じる」という姿勢の原点は、あの頃の父の練習室にあったのだと思います。 Apple Musicのアルバムの中で、お気に入りのトップ3は何ですか?理由も教えてください。 特にこの3つのアルバムを選んだ理由は何ですか? Arturo Benedetti Michelangeli, Debussy: Images 1 & 2; Children's Corner Jaques Morelenbaum, Paula Morelenbaum, Ryuichi Sakamoto, CASA Nujabes, Metaphorical Music ミケランジェリが弾くドビュッシー「映像 第1集」。ピアノの一音が光のように空間を満たすあの演奏が、音を"物理現象"として聴く自分の原点です。Nujabes「Metaphorical Music」は、ジャズとヒップホップの境界を溶かし東京の静寂を音にした、私のジャジーヒップホップの源流。そして坂本龍一とモレレンバウム夫妻の「CASA」。師・坂本さん、そして私自身も共作してきたJaques & Paulaが、ジョビンを再構築したこのアルバムは、自分の音楽的DNAそのものです。 Apple Musicのご自分の曲の中から好きな曲を1つ選んでください。その曲の何が特別なのかも教えてください。 この曲を選んだ理由を教えてください。 “Asian Flower FEAT. 坂本龍一” 師である坂本龍一さんの"A Flower Is Not a Flower"に深く影響を受け、その楽曲への返歌として書いたオリジナル曲に、坂本さん自身のピアノをフィーチャリングしていただきました。師の作品に対する敬意と、自分自身の声を一つの曲の中で共存させた、私にとって最も特別な作品です。 これまでのキャリアの中で、一番忘れられない思い出のひとつを教えてください。 坂本龍一さんをフィーチャリングした"Asian Flower"の制作です。最初にデモを送った時は、あっけなくNGでした。しかし諦めきれず、なけなしのお金で即席の小編成オーケストラを組織し、ラフではなく本気のデモを作り直してNYの坂本さんに送りました。しばらくして届いた「ピアノで参加する」という返事は、今でも忘れられません。中途半端なものには応じない、本気には本気で返す。あの経験が、音楽に対する自分の姿勢を決定的に変えました。 アーティストまたはバンドとして必ずやりたいことの中で、まだやっていないことはありますか? 音響科学とウェルビーイングを軸にした音楽フェスティバルを、いつか必ず実現したいと思っています。睡眠や回復のために設計された音、空間音響、そしてライブパフォーマンスが一体となった場所——音楽を「聴く」だけでなく「浴びる」ような体験を作りたい。そこには、国内外の新しい世代のミュージシャンたちを招き、ジャンルや国境を越えた共作を生み出す場にしたいと考えています。これまで追求してきた"音の知性"を、一夜の体験として開放すること。それが今の私の一番大きな夢です。

出身地
Fukuoka
ジャンル
ジャズ