アーティストプレイリスト
- 1980年代初頭にイギリスで巻き起こったニューロマンティック・ムーブメントの代表格、デュラン・デュラン。卓越した演奏力と歌唱力、そしてルックスの良さを武器に、本国イギリスはもちろん日本でも大人気に。刺激的な映像で話題となった"Girls On Film"や、スリランカまで撮影に赴いた"Hungry Like the Wolf"などで、ミュージックビデオ全盛期の寵児となった。1980年代後半のソロプロジェクトやメンバーの脱退など経て、2001年にオリジナルメンバーが再集結。ここでは、2015年にリリースされた「Paper Gods」からの楽曲も含めて紹介する。
- 1970年代後半から1980年代前半にかけて、UKを中心に盛り上がったニューウェーブ/ニューロマンティックムーブメント。同ムーブメントの真っ只中に、メンバーそれぞれのスタイリッシュなルックスとアップビートかつダンサブルなサウンドで、ミュージックビデオの隆盛と共に圧倒的な人気を博したバンド。シンセサイザーを効果的に利用した絶妙なサウンドプロダクション、アンディー・テイラーのキャッチーなギターリフ、そしてフロントマンのサイモン・ル・ボンのセクシーなヴォーカルが、ソフトフォーカスの美しい映像と重なり合って、耽美な空気感を醸し出している。また、音楽的な師匠筋でもあったシックのナイル・ロジャースをプロデューサーに迎え2015年にリリースされた"Pressure Off"では、虚飾を配したモノクロームの映像に成熟したブルーアイドソウルともいえるサウンドが溶け込み、彼らの色あせない音世界をクールに演出している。
- 冒険的で革新的、エレクトロポップのベテランが放つサウンドの真髄に迫る。
- 貪欲かつ軽やかにさまざまなサウンドを採り入れることで自分たちのポップミュージックを鍛え、幅を広げていったデュラン・デュラン。クラフトワークのテクノサウンド、ロキシー・ミュージックのダンディズム、彼らの永遠のロールモデルであるデヴィッド・ボウイといった直系の影響はもちろんのこと、ここでは彼らのリズム感覚とグルーヴを語る上で欠かせない数々のバンドや、その後別ユニット、ザ・パワー・ステーションで共演したChicもピックアップされている。
- 1980年代ニューウェーブ、ニューロマンティックの代表的バンドであるデュラン・デュランは、2000年代に入って再評価が加速したバンドだ。以降、彼らへのリスペクトを表明していたデビュー当時のザ・キラーズはもちろんのこと、ジャスティン・ティンバーレイクのようなR&B系ポップ、さらにはポストパンクのリバイバル勢やポップパンクバンドにいたるまで、ニューウェーブの潮流に限定されない幅広いアーティストに影響を与え続けている。