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- 2026年1月29日
- 13曲
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チャック・ベリーについて
1950年代にチャック・ベリーが最初に世間をにぎわせたのと、アメリカの東西を結ぶ州間高速道路網の建設が本格化したのが同じタイミングだったのはうなずける。いわゆるアメリカ車を象徴するテールフィンとドライブインシアターが流行した時代、開放的な道路がアメリカの若者にスピードと自由をもたらし、それを崇めるサウンドを生み出したのは、ロックンロールのパイオニアの中でも何を隠そうベリーだったのだ。1926年にセントルイスで生まれたベリーは、リズム&ブルースとカントリーをフュージョンした独自のスタイルに磨きをかけ、次から次へとヒット曲を連発。さながら自動車組み立てラインの音楽版といった存在だった。そしてどのヒット曲も、1955年のデビューシングル「メイベリーン」の歌詞にも描かれたように、“キャデラックを時速95マイルでかっ飛ばす”かのようなサウンドだった。「ジョニー・B・グッド」「ロール・オーヴァー・ベートーベン」「Rock And Roll Music」、その他数十の楽曲では、今や伝説となった電光石火のようなリフが前面に押し出された。ギターを重視する彼の手法はロックンロールのDNAに組み込まれ、その後ブリティッシュインベイジョン、パンク、果てはヘヴィメタルに至るまで、ほぼあらゆる音楽ムーブメントのプレイヤーに影響を与えた。だが、ベリーをギターの神様という一言で片付けてしまうのは彼の才能を過小評価している。ベリーは遊び心にあふれ、密度の濃い、色彩豊かなティーンエージャーの日常を切り取った、史上初のロックの詩人だった。これに関してはボブ・ディランもうなずくこと間違いなしだろう。才能の幅広さゆえに、ベリーは1950年代の仲間たちよりも長く商業的にも成功を謳歌し続けた。彼の最も愛される楽曲の中には「ノー・パティキュラー・プレイス」や「プロミスト・ランド」のように、1960年代のビートルマニア全盛期に生まれたものもある。誰もベリーを止めることはできず、彼は80歳を過ぎるまで世界各地を飛び回った。ロックの父は2017年にこの世を去ったが、若者がギブソンの弦をかき鳴らすあらゆる場所で、彼のレガシーは今も息づいている。
- 出身地
- St. Louis, MO, United States
- 生年月日
- 1926年10月18日
- ジャンル
- ロック