サンボマスター

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サンボマスターについて

魂で叫び、心でほえ、激情を放ち続ける3人組。山口隆のシャウトを中心に爆音を奏でるこのバンドには異様なインパクトがある。それは、彼らが青春パンクの界隈から登場した2000年代初頭からそうだった。眼鏡姿の山口はステージでまくしたてるようなMCを繰り出し、自身のギリギリの感情を包み隠さず吐き出すことで、観客の心をぐいぐいと引き込む。全身全霊のエモーショナルなパフォーマンスは徐々に支持を集め、バンドは2003年にメジャーデビューを果たした。

2005年にはシングル「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」が、一世を風靡(ふうび)したテレビドラマの主題歌として大ヒットし、サンボマスターの評価は急上昇した。この曲でも愛と平和を唱えているように、彼らはかっこ悪いとかダサいとか思われそうな赤裸々な感情を歌に託す。思えば、そんなふうに不器用な男がイチかバチかで発する叫びこそ、ロックンロールという音楽が持つ起死回生の魔力そのものだった。こうして彼らはロックシーンの台風の目となり、精力的なリリースとライブ活動によって、そのオルタナティブな立ち位置を確立していった。

バンドはこの後も「できっこないを やらなくちゃ」(2018年)などの名曲を作りながら活動を継続。2020年には結成20周年を迎えたが、ベテランと呼ばれそうなキャリアになっても、パッションをそのままぶつけるスタイルは変わらない。そんな全力投球のライブは、街角の小規模のライブハウスでも、何万人が集う大型のフェスティバルでも同じだ。その姿はしばしば“暑苦しい”と伝えられるが、その言い方にはどこかリスナー側の愛情と敬意が感じられる。サンボマスターの精いっぱいの叫びは、今日も誰かの魂を射抜き、その心を救っている。

出身地
Japan