最新リリース
- 2023年9月6日
- 16曲
必聴アルバム
- バンド名をタイトルに掲げた6枚目はかなりの意欲作。メンバーが集まって自分たちの好きな感覚を作品に落とし込むために、主な録音は山口一郎の自宅で4か月にわたり敢行。前半はAOKI takamasaとの合作のインスト"INORI"をはじめダンサブルな曲が並び、それが後半に進むにつれ歌を中心とした深みのある表現にシフトしていく。足音や物音、話し声などの日常の音まで取り込む実験性も見せながら、ドラマの主題歌としてヒットした"ミュージック"、"僕と花"も収録。独自の表現の追求と新しく自分たちに興味を持つリスナーへの開けた意識という両極へのアプローチで、サカナクションの基本姿勢と共に本作のテーマともいえる表裏一体を表現してみせた。
アルバム
- 2013年
- 2011年
- 2008年
- 2022年
- 2022年
- 2022年
- 2021年
- 2019年
アーティストプレイリスト
- 常に進化を続けるサカナクション。映像を通して彼らの魅力を再発見しよう。
- 文学性のある歌詞が定評のバンドによる、奥深い表現が宿ったラブソングを味わう。
- 2022年
- 2021年
- 2015年
ベストアルバム、その他
もっと聴く
- 第1回ゲストはサカナクション山口一郎。限定インタビューを聴こう。
サカナクションについて
「音楽を使って新しい現象を起こそうと思っていて、その現象自体をアルバムにできたりすると面白いなと思う」。サカナクションのメインソングライターである山口一郎はApple Musicにそう語る。山口に加え、岩寺基晴(G)、草刈愛美(B)、岡崎英美(Key)、江島啓一(Dr)の5人からなるサカナクションは、内省的で時にユーモアを絡めた歌詞と、高度にしてキャッチーな旋律、生のバンドサウンドとエレクトロサウンド、そしてハウスやテクノに由来するダンスグルーヴを掛け合わせることで、ナイーブでありながらも肉体に訴えかける音楽性が大きな支持を集める。一見かけ離れているかのような表現要素を融合させる姿勢について、山口はメジャーデビュー前に触れたというレイ・ハラカミの「Owari No Kisetsu」(細野晴臣のカバー)を思い返し、「フォーキーに作られた楽曲をエレクトロニカっていうフィルターであそこまでアレンジできることに、すごく衝撃を受けた」と語る。また自身の作曲については、「日本の歌謡的なメロディが自然と自分の中から出てくるのって、やっぱりそれに触れてきたからだと思うんですよね。それが例えば西洋の音楽のルールと混ざり合って、新しいオリジナリティのあるものが生まれたりする」と解説する。「アルクアラウンド」「ルーキー」「夜の踊り子」「新宝島」といったヒット曲を放つ一方で、優れた映像作家たちとタッグを組んだミュージックビデオの数々も、そのユニークな芸術性で注目を浴びてきた。ライブにおいては、大規模なサラウンド音響システムなどを導入しつつ、音楽と映像、ライティングや振動がシンクロし五感に訴えかける斬新な表現を提示し続けている。また、ライブ/エンターテインメントが苦境に置かれたコロナ禍の2020年には、ツアー中止を受けて初のライブストリーミング『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』を開催。多くのスタッフと一丸になって最新技術とアイデアを注ぎ込んだパフォーマンスは、まるで一本の映画のように緻密に構成され、ライブ配信の可能性を押し広げる内容となった。サカナクションが音楽を通して生み出そうとする新たな現象とそのチャレンジ精神に音楽ファンはいつもワクワクさせられている。
- 出身地
- Sapporo, Hokkaido, Japan
- 結成
- 2005年
- ジャンル
- ロック