キュウソネコカミ
キュウソネコカミ

キュウソネコカミ

キュウソネコカミについて

果たして何をやらかすか。奇想天外で先読みが不可能なバンド、それがキュウソネコカミだ。例えば、ライブ中にヤマサキ セイヤ(Vo/G)がサーフィンのように客席のフロアに突っ込んでくる瞬間。あるいは、まるで予想もしていない表情を見せてくれる楽曲。彼らは今度、何をやってくれるのか。そんな謎の期待と興奮まで含めて、このバンドはロックシーンの異端児として認知されている。

2009年に大学のサークルの部員たち5人が集まり、就職活動がにっちもさっちもいかないから思い切ってバンドをやろうか、ということで結成されたのが出発点だった。このことが象徴するように、キュウソネコカミの歌には弱気な心やねじれた視点が見えることが多い。初期の代表曲「DQNなりたい、40代で死にたい」(2012年)はその最たるもので、この歌には若かりしころのヤマサキの赤裸々な思いがあふれている。2014年にメジャー進出を果たしてからはタイアップの楽曲を手掛けることも増え、「MEGA SHAKE IT !」(2015年)のように盛り上がるナンバーを仕上げたりと、自分たちらしさを保ちながらメジャー感を失わないというスタンスも見せるようになった。かと思えば「ハッピーポンコツ」(2015年)では、どうしても周囲からずれてしまう自分でもなんとか生きていこうという、ちょっと泣けるメッセージを歌ったりもしている。こうして本音をさらけ出す中で鮮やかな裏切りを見せてくれるのも魅力の一つだ。

彼らは“全方位対応型ネガティブディスコパンクバンド”という異名を持っているが、それも納得。ネガティブも何もかもロックでぶっ飛ばす。キュウソネコカミがギリギリの場所から放つ起死回生の生命力は、今日もどこかで誰かの心を救っている。

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