最新リリース

- 2026年1月30日
- 1曲
必聴アルバム
- 実験的な音楽性を示すことが多かったカエターノ・ヴェローゾが、セールス面でも大きな成功を収めたアルバム。1979年に発表され、ブラジル音楽界におけるポップスターとしての立ち位置を不動のものとした。レギュラーバンドのA Outra Banda da Terraを従えての2作目で、AOR的ともいえる軽快にして洗練されたグルーヴを伴った本作からは、冒頭を飾る"Lua de São Jorge"をはじめとするヒットシングルも数多く生まれた。ジョアン・ジルベルトからMaria Ritaに至る大物歌手たちが世代を超えて取り上げてきた"Menino do Rio"などのメロウな名曲から、故郷バイーアのアフォシェのパーカッシブなリズムを効かせた"Badauê"まで、ブラジル音楽の粋が明快かつカラフルに詰まった名作。
- 同時発売された内省的な「Jóia」と好対照をなすアルバムで、カバー曲を中心に詩とメロディの美しさを表現することに重きを置いた人気作。アルバム後半で3曲が立て続けに歌われるビートルズのナンバーをはじめ、Chico Buarqueやジョルジ・ベンといった同郷の才人たちの楽曲のカバーや、自身がマリア・ベターニアやガル・コスタに提供した楽曲のセルフカバーを披露。ギターの弾き語りを中心とした穏やかな音作りと、まるで自身のオリジナル曲のように歌われる"For No One"に象徴される、スムーズだが斬新な曲解釈によって、単なるカバー集の域を超えるオリジナリティーを、みずみずしくも巧みに発揮している。
- ロンドンに亡命中のカエターノ・ヴェローゾが、ヨーロッパツアーを行うために結成したキャリア初のレギュラーバンドと共に1971年に録音し、翌年リリースした佳作。シンプルなバンド編成によるフォーク/ブルースロック色の強いサウンドを基調としながらも、ロンドンの街で出会ったレゲエの要素を取り入れた英語詞による"Nine Out of Ten"や、17世紀のバイーアの詩人の作品に曲をつけて歌った大曲"Triste Bahia"、サンバの名曲をロック色の強いアレンジで取り上げた"Mora Na Filosofia"など、音楽的なアプローチは柔軟にして多彩。異国でのライブ経験を経て、ヴォーカリストとしての表現力を高めている点も聴きどころで、より成熟した音楽性を示す後の活躍を予見した作品となっている。
- ガル・コスタとのデュオによる1967年リリースの「Domingo」を経て、同時代の欧米のサイケデリックロックの影響をカラフルに反映しながら、ブラジル音楽の新時代を切り開いた初のソロ名義作。ムタンチスをはじめとするロックバンドをバックに起用し、オーケストラの編曲にも現代音楽畑の才人を迎えて繰り広げた奔放な音世界は、ブラジル版のビートルズ「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」と形容すべきもの。実験的で混沌とした音作りが強烈なインパクトを放つ一方で、サンバやボサノヴァの流れを踏まえたヴェローゾのソングライターとしての才能もしっかりと発揮されており、トロピカリア運動の熱気と創造性の高さを今に伝える。
アーティストプレイリスト
参加作品
カエターノ・ヴェローゾについて
- 出身地
- Santo Amaro, Brazil
- 生年月日
- 1942年8月7日
- ジャンル
- MPB