エリック・クラプトン

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アーティストプレイリスト

エリック・クラプトンについて

1960年代半ば、ロンドンの界隈では“クラプトンは神だ”とスプレー缶で描かれた文字がよく見受けられた。だが彼(1945生まれ、本名Eric Patrick Clapton)はその音楽人生で、単なる一人の人間として謙虚に振る舞い続けた 。何より彼は、1965年にブリティッシュ・インヴェイジョンの先駆者だったヤードバーズが商業的になりすぎたと感じて脱退している。ジミ・ヘンドリックスやジミー・ペイジといったギタリストたちの演出技巧を良しとせず、クラプトンはブルースの真髄である痛みと切望を軸にした優雅なスタイルを好んだ。1960年代末以降は純粋主義とトレンドを作り出す手腕をバランス良く組み合わせ、クリームのメンバーとしてサイケデリックロックとヘヴィメタルの下地を作った。1970年代にソロアーティストとなってからは、ボブ・マーリーの「I Shot the Sheriff」をカバーしてレゲエをメインストリームに取り込み、J.J.ケイルの「Cocaine」の鮮烈なカバー曲で、アリーナ級ロックの新基準を作り上げた。これらの再解釈を提示したカバー曲がヒットする一方で、クラプトンは自らの葛藤と感情のほとばしりを記憶に残る作品に落とし込んでいった。デレク・アンド・ドミノスという別名バンドに身を隠し、親友のジョージ・ハリスンの妻パティに恋した罪悪感をクラシックロックの不朽の名曲「Layla」に託して浄化させ、数十年後の1991年にはアコースティックの哀歌「Tears in Heaven」で、4歳の息子コーナーの死を悼んだ。この曲と同時期に発表されてグラミー賞を総なめにしたMTVのライブ企画からのアルバム『Unplugged』はクラプトンの熟年時代の到来を告げた。この時期に彼は、ロバート・ジョンソンのトリビュートアルバムやB.B.キングとの数々のコラボレーションを通してブルースへの憧憬を再確認しつつ、ベイビーフェイスがプロデュースした賛歌「Change the World」でアダルトコンテンポラリーチャートにも進出した。そして、こうした多方面にわたるクラプトンのレガシーは、誠実かつソウルフルなポップに彼のように真摯(しんし)に取り組むジョン・メイヤーやGary Clark Jr.といった現代のギターヒーローに受け継がれている。

出身地
London, England
ジャンル
ロック

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