アリシア・キーズ
アリシア・キーズ

アリシア・キーズ

アリシア・キーズについて

2000年代前半、R&Bは未来に向かって突き進み、ポップは新たな黄金期を迎えつつあった。そんな時代のアーティストであるアリシア・キーズは、単にオーガニックでオールドスクール調のソウルを歌う次世代の担い手として突出していただけでなく、魅惑的なシンガー、スキルフルな鍵盤奏者、ポップセンスを兼ね備えたソングライター、かつ野心に満ちたプロデューサーという4つの顔を持っていた。スティーヴィー・ワンダーやプリンス以来、なかなか存在しなかった逸材と言えるだろう。

1981年生まれのアリシア・キーズ(本名Alicia Augello Cook)は、クラシック音楽の素養を身につけながら、ストリートカルチャーも受け継いでいた。シングルマザーの母親と共に、ニューヨークのタフなエリア、ヘルズキッチンで育った彼女は、ピアノを弾くことが安らぎだった。彼女の気品のある歌唱と飾らない自然体の魅力が相まって「Fallin’」(2001年) や「No One」(2007年) といったヒット曲が生まれ、ポップ、R&B、アダルトコンテンポラリーなど幅広いジャンルのリスナーを魅了した。ジェイ・Zとの「Empire State of Mind」(2009年) では、天を突く伸びやかなコーラスを披露し、ラップ界でも一目置かれる存在となった。

その後も殿堂入りするほどの曲を発表し続け、デビューから20年間、リリースしたアルバムはどれも全米チャートの1、2位を競っている。彼女は頂点に立ちながらも、男性の視点からポップディーバたちに向けられてきた抑圧的な美のスタンダードを積極的に打破しようとしてきた。2016年に発表したアルバム『Here』のジャケット写真でメイクなしの素顔を見せて以来、“すっぴん”がレッドカーペットでの彼女の定番となった。

グラミー賞15冠を果たしたアリシアは、2019年と2020年の授賞式では司会を担当している。台本通りに進行するという従来の司会から一転、持ち前のカジュアルなクールさと気さくな親しみやすさで大役をこなし、アメリカで最も地に足が着いたR&Bクイーンであることを証明してみせた。

  • 出身地
    New York, NY
  • 生年月日
    1981年1月25日

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