数々の優れたラッパーを輩出している、名古屋を中心とした東海地方のシーンにおいて、ドラマチックなヒップホップドリームに向かってまい進しているのが¥ellow Bucksだ。2019年、ラップオーディション番組で優勝のトロフィをつかんだ¥ellow Bucksは、すぐさまその賞金を使ってオーディションのファイナリストたちと共にシングル「Grow Up」をリリース。オーディションで披露した「ヤングトウカイテイオー」では、歌詞の中にTOKONA-Xら東海地方のヒップホップレジェンドらの名前を配し、自信たっぷりに次世代の“トウカイテイオー”を名乗った。¥ellow Bucksの持ち味は、グイグイと引っ張るようなライミングとフロウだ。新しさの中にもオーセンティックな魅力があふれるそのスタイルは、先人たちをも魅了し、AK-69やDJ RYOWといった同郷のレジェンドや、DJ PMXといった1980年代から日本語ラップシーンを支え続けるプロデューサーも、彼にフィーチャリングをオファーするほど。2020年のファーストアルバム『Jungle』からは、「Yessir」や「My Resort」などのヒットチューンも送り出した。¥ellow Bucksのレースは、まだスタートしたばかり。これからいくつもの名シーンを見せてくれるだろう。