人情味あふれるリリックで熱い心を伝えるシンガーソングライター、山猿。福島に生まれた彼は、17歳で2Pacを聴いて衝撃を受け、ラップを始めた。クラブイベントでステージを重ねる中でヒップホップユニットLGYankeesのHIROと運命的な出会いを果たし、本格的な音楽活動を開始した。2010年、猿のロゴを模する覆面アーティストLGMonkeesとしてメジャーデビューする。Dragon Ashのカバー曲「Grateful Days」(LGMonkees feat.Noa)が話題となり、新人として異例のヒットを記録した。謎に包まれた存在として注目を集める中、2011年に自身の正体を明かすミニアルバム『前回のLGMonkeesこと山猿です。』を発表した。そのリリース直前に地元福島で東日本大震災の被害に遭い、避難所生活を送る中で多くの得がたい経験をする。そして愛を素直に伝えたいという思いから「3090～愛のうた～」を発表すると、その温かなメッセージが大反響を呼んだ。2014年にLGMonkeesとしての活動を終え、山猿として再始動する。セカンドアルバム『あいことば2』（2015年）では生楽器を中心としたサウンドも取り入れ、さらに音楽性の幅を広げていった。弱さや葛藤も包み隠さずに表現するリリックは、年を追うごとに深みを増し、多くの人を勇気づけている。2019年には地元福島で所属事務所兼レコード会社、PAC DA RECORDZを設立した。2020年発表の『あいことば7』では、愛する地元を拠点に生きていく熱い思いを伝えている。