Love One Another

Love One Another

「“お互いを愛し合おう”という意味。このタイトルを付けるなら今だと思いました」。Furui Rihoはセカンドアルバム『Love One Another』についてApple Musicに語る。「2024年の始まりからいろんなニュースがあって、日本中に漠然とした不安が広がったような気がします。だから、この年はもっと愛が必要になるんじゃないかと思ったんです」。Furui Rihoにとって“愛”は長く向き合ってきたテーマだが、その道筋は必ずしも一直線ではなかった。そのプロセスが「Super Star」という楽曲に刻まれていると彼女は言う。「もともと私は、誰もが憧れるスターになってやるという感じでギラギラしていました。でも自分のはかなさや弱さに途中で気付き、それはおこがましいなと思って。誰かのスターになるよりも、自分が好きな自分になろうという考えにシフトしていきました」 自分を愛するというテーマを掲げた「Super Star」に対し、「Your Love」では身近な人から受け取る愛について歌っている。「たまに私は不条理な世界で生きていることがむなしくなるんです。『何のために生きてるんだろう』とかいろいろ悩むこともあるけど、それでも今生きていられるのは、家族や友達、恋人といった隣にいる人たちが愛をくれるから。それに気付いて感謝を込めて作りました」。愛を歌う楽曲が並ぶ中、とびきり温かな光を放つのが、ゴスペルディレクターのSayo Oyamaが参加した「LOA」と「We are」だ。Furui Rihoにとって、Sayo Oyamaは小学生の時に初めて行ったゴスペルコンサートのステージに立っていた憧れのアーティスト。自身のルーツとなったゴスペルの師匠であり、母親や姉のような存在でもあり、その背中をずっと追いかけてきた。「私にとってSayoさんはカリスマ的な人なので、一緒に曲を作るなんて想像もしていなかった。音楽を本気でやっているうちにこういう機会に恵まれて、今では私の気持ちを一番理解してくれるソウルメイトのような存在です」。2人に宿るゴスペルのスピリットが、本作をさらに豊かなものにしている。 愛の重要性を知りながらも、まだまだ至らないところはたくさんあるとFurui Rihoは正直に話す。そして「そのたびにスタッフのみんなが一緒に考えてくれたり、寄り添ってくれたりして、すごく愛にあふれたチームができあがっています」と幸せそうに笑う。また、ドルビーアトモスによる空間オーディオのリアルな迫力にもFurui Rihoは目を丸くしたという。「『We are』は今作で唯一自分一人でトラックを作ったんですが、そのつたないトラックが丸裸にされてしまう恥ずかしさもありつつ(笑)、自分の新たな一面を聴いてもらえるチャンスでもあるなと思って。ハイハットの音一つにもこだわっているので、隅々まで私の音楽を堪能してもらえたらいいな」。軽やかなステップを踏みながら、Furui Rihoの愛に満ちた旅は続く。

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