ジューク、フットワークといったジャンルを独自に解釈した作風で世界的に注目を浴びている名古屋在住のプロデューサーがUKのレーベル、Hyperdubから放つアルバム。コロナ禍において、人が集うクラブや都市生活と対極にある郊外の道の駅やスーパー銭湯といったリラックスした空間からインスピレーションを得たという本作は、ベースを取り払ったトラックが精神的なヒーリング効果を引き出すように響く。その楽曲はパーカッションとギターサウンドが基調となっており、ハウスミュージックの形式と戯れる「Ari Ari」をはじめ、ポリリズミックなミニマルミュージックのスタイルを借りた「Hoshikuzu Tenboudai」や、Bo NingenのTaigen Kawabeをフィーチャーした「Michi No Eki」、Cotto CenterがR&Bマナーのボーカルを添えた「Sanbashi」など、サウンドアプローチは多種多彩。ダンスミュージックの枠組から解き放たれたクリエイティビティが異形のチルアウトミュージックに結実している。
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