2021年のショパン国際ピアノコンクールで第1位を獲得したカナダのピアニスト、ブルース・リウは、一躍クラシックファンの注目を集める存在となった。彼は同世代の多くの優れたピアニストたちと同様に圧倒的な演奏技術を備えており、加えて豊かなイメジネーションと、あえてリスクを取る勇気をも持ち合せている。そのことが、個性的で繊細かつ機知に富んだパフォーマンスを可能にしているのだ。このアルバムはショパンコンクールでのライブ演奏を収録したもの。リウによる選りすぐりのプログラムはショパンの『Variations on "La ci darem la mano" from Mozart's Don Giovanni, Op. 2』(『モーツァルトの歌劇ドン・ジョバンニのお手をどうぞの主題による変奏曲』)で最高潮に達し、神々しいばかりの演奏を聴かせてくれる。
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