Mo' Wax レーベルの総帥として1990年代のクラブ・シーンに多大な影響を及ぼした James Lavelle によるプロジェクト、UNKLE の4thアルバム。DJ Shadow と組んだ衝撃の1stアルバム「Psyence Fiction」以降、鋭い嗅覚でその時々の表現を行ってきた彼が今回着目したのがサイケデリック・ロック。the Heritage Orchestra のストリングスやパーカッションをフィーチャーしているのをはじめ、Sleepy Sun や the Black Angels といったシーンの鍵を握るアーティストを次々と起用。相変わらずの目利きぶりを発揮している。もちろん、ただの目利きではなく、それらの才能を1つに束ね上げるプロデュース能力も半端ではない。サイケを基調としながら、アフロ・テイストのビートやドラムンベース、エレクトロニック・ポップなどの要素を織り交ぜながら確実に UNKLE の色に染め上げている。トレンドとは一線を画した独自路線でありながら、ここから何かが起こることを期待させる雰囲気は、さすが James Lavelle の仕事だ。
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ディスク2
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