Weinberg: Symphonies Nos. 3 & 7; Flute Concerto No. 1

2019年、ドイツ・グラモフォンからWeinbergの『Symphonies Nos. 2 and 21』の2作を収録したデビューアルバムで数々の受賞に輝いたミルガ・グラジニーテ=ティーラほど、メディアの関心を集めた近代の指揮者はいない。本作は再びWeinbergの交響曲から全く異なる二つの作品を収録している。民謡を取り入れた優しさあふれる作風を持ってしても、ソ連の最高指導者スターリンの文化担当者が1949年の初演を認めなかった『第3番』と、本来柔和なバロックのコンチェルト・グロッソ形式をダークサイド(東側)に引きずり込んだチェンバロと弦楽合奏のための『第7番』だ。さらに、Weinbergの華麗な『フルート協奏曲第1番』は、CBSO(バーミンガム市交響楽団)の首席フルート奏者、Marie-Christine Zupancicの魅力的な独奏で楽しめる。グラジニーテ=ティーラは、またしてもWeinbergの捉えどころのない独創的な作風がもたらす威厳を証明し、音楽の雰囲気やダイナミクスの速い変化を、感動的な正確さでなぞりながら、時折訪れるオアシスに温かみのある輝きを与えている。

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