

YUKIというアーティストの人生哲学が凝縮された2005年発表のサードアルバム。上昇も下降もある人生という旅をいかに心地よく、有意義に過ごせるかという大きな問いに、笑顔と恐れない心を持って立ち向かっている。「死ぬまでワクワクしたいわ」と歌う「JOY」では、蔦谷好位置が手掛けた弾むようなメロディと軽やかな四つ打ちビートが見事に融合し、彼の出世作となった。この曲のヒットを筆頭に、本作が日本のポップシーンへハウスミュージックの要素をナチュラルに浸透させた功績は極めて大きい。一方で、アンディ・スターマーが作曲とアレンジを手掛けた「AIR WAVE」や、シンガーソングライターのCaravanと共作した「WAGON」など、オーガニックな手触りのサウンドもバランスよく配置され、伸びやかな歌声をカラフルに彩っている。ソロとして果敢なチャレンジを重ねてきたYUKIがたどり着いた一つの到達点であり、今なお冒険を続ける彼女のぶれない軸として輝きを放ち続けている。