VOICE - An Awakening At The Opera -

VOICE - An Awakening At The Opera -

クラシカルDJの水野蒼生がオペラや歌曲の名曲を、大胆な手法で現代化した。水野は15歳で井上道義に師事し、その後ザルツブルグのモーツァルテウム大学で指揮を学び、首席で卒業。アカデミックな背景を持つ指揮者であると同時に、クラシカルDJの先駆者として斬新なサウンドを生み出すアーティストだ。本作は、2018年にドイツの名門レーベル、グラモフォンの音源をミックスしたデビューアルバムと、2020年にベートーヴェンの『運命』をバンド編成で演奏した2作目に続くサードアルバム。ここで水野は歌声を“この世で最も優れた楽器”と捉え、幅広いジャンルから気鋭のボーカリストたちを招いて、オペラや歌曲の名曲を再構築している。電子楽器を多用したサウンドは極めてモダンなものだが、決して奇をてらったものではなく、原曲のメロディの魅力と一人一人のボーカリストの個性を最大限に引き出すべく施されたアレンジは絶妙。クラシック音楽の愛好者には慣れ親しんだ名曲を新鮮な気持ちで聴く喜びが与えられ、オリジナルを知らないリスナーにとってはポップミュージックを聴く感覚でクラシックの名曲に触れる良い機会となるだろう。

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