Vivaldi: Concerti per violino VI "La boemia"

Vivaldi: Concerti per violino VI "La boemia"

ヴィヴァルディは1730年から1731年にかけては祖国イタリアを離れプラハに滞在していた。本作には100を超えるバイオリン協奏曲を作曲しているヴィヴァルディの、プラハ滞在中に書いた6つの協奏曲が収録されている。どの楽章からも美しい和声感とドラマチックな展開が感じられ、特にRV278のホ短調の協奏曲では、第一楽章の眠りを誘うような合奏に対してそれに抗うような独奏が印象的で、続く"Largo"では全体がモダンな雰囲気に包まれている。よりヴィヴァルディさが表れているのは、イタリア的陽気さと愛嬌を感じさせるハ長調のRV186だろう。ヴィヴァルディの多彩さもさることながら、ファビオ・ビオンディが指揮する古楽合奏団エウローパ・ガランテは、どの場面でも最高のアンサンブルを繰り広げており爽快である。

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