Versus the night

yama

Versus the night

「正直に言うと、これまでは表に立つことが怖かったんです」と、yamaはApple Musicに語る。2020年のメジャーデビュー以降、次々とヒット曲を放ち時代を代表するシンガーとなったyama。しかし本人はなかなか自分に自信を持てずにいたという。「自分の弱さと向き合えないことに少し悩んでいたんです」と打ち明ける。「でも多くの人と音楽を作っていくうちに心境の変化が生まれ、人とのつながりを意識するようになった。これからは人と関わるのが得意じゃないことや、人前に立つのが怖いと思うこと、そんな自分の弱さとちゃんと向き合って音楽をしていきたいと思うようになりました」。yamaはその思いを胸に、セカンドアルバム『Versus the night』を作り上げた。
ミステリアスな雰囲気をまとうyamaだが、今作では自身でも楽曲を手掛け、ありのままの自分を見せる。また、ソングライター陣には、川谷絵音、ササノマリイ、百田留衣、大木伸夫(ACIDMAN)、DURDNら幅広いアーティストが参加。中でもVaundyが提供した「くびったけ」の制作は印象的だったという。「この曲はVaundyさんにボーカルディレクションもしていただきました。自分一人でレコーディングするときは何度もテイクを重ねて完璧にしていくんですけど、Vaundyさんは熱量を大事にしていて、3、4回だけのテイクを集中してやる。それがすごく新鮮で、カルチャーショックを受けました」
心の変化は、ビジュアルにも投影されている。yamaはこれまでフーディを目深に被った姿を披露してきたが、今回初めてフーディを外して見せた。トレードマークである仮面も、その意味を変えつつある。「これまでは人の視線を遮るための仮面だったんですけれど、もはや自分の個性、顔の一部になっているなと思う。ちゃんと仮面の中で目を開けて皆さんのことを見ていますし、こうして少しずつ思いも伝えられるようになったので、変化した自分を見てほしいです」。そう語るyamaに、以下、アルバム『Versus the night』からいくつかの楽曲を解説してもらおう。
ライカ 
青春時代から大好きでよく聴いていたササノマリイさんにどうしても楽曲提供していただきたくて、ダメもとでお願いしました。打ち合わせをする時に実際にお会いできて、うそみたいだと思いました。この曲は歌詞がストレートなので、歌の技術に頼らず、なるべくライブ感のある、気持ちが伝わるテイクを選ぶように気を付けました。
マスカレイド 
DURDNさんとメロディの案を何度も交互に出し合い、そこからいいメロディを組み合わせて作りました。お互いの個性が相互作用しているのがすごく新鮮で、今後の作曲にも役立ちそうだなと思います。
存在証明 
格好いい自分でいたかったんです。皆さんには完璧な、きれいなところしか見せたくなかった。でもそうじゃなくて、人間らしく、失敗しているところとかも見せた方が自分の言葉にも説得力が生まれていくのかもなと思って。最近はこの曲で歌っているように、飾り過ぎず、素直になるように気を付けています。
それでも僕は 
これまでかたくなに作詞作曲をしてなかったんですけど、自分と向き合うことを決めてから、逃げずにやろうと思って作り始めました。でも、やはり背伸びをしたくなるんですよね。そうするとうまくいかなくて、どんどん煮詰まってしまって、自分の伝えたいことが分からなくなった時期もありました。その中で本当に今思っていることをそのまま言葉とメロディにしようと思って、思い付いたことを1日で仕上げた楽曲です。

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