Up

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プログレッシブ・ロック・バンド Gong の Steve Hillage と Miquette Giraudy によって結成されたテクノ/アンビエント・ユニット、System 7。1991年の1stアルバム「System 7」以降、常にシーンの先端で活動してきた彼らが前作2007年の前作「Phoenix」から4年の時を経てリリースしたのが本作「Up」だ。ゲストとして “PositiveNoise”、“I Seem To Be a Verb” にUKハウスの重鎮 Guy Called Gerald、“Berimbau” に Rovo の勝井祐二も参加。Josh Wink の曲をリミックスした “Dolphin Smack” もテクノ・ファンには大きなトピックと言えるだろう。アルバムを通して、サイケデリックな色彩の音粒に身を委ねていると、いつの間にかレイヤーが重なって重厚になっていく、実に System 7 らしいアーキテクチャが最高に心地いい。本作はドイツのベルリンでレコーディングされ、かの地のバイブスを取り込むように作られたという。1970年代からテクノ・ミュージックが街の血肉として機能しているドイツの空気は本作にいかなる影響を与えたのだろうか? その痕跡を探してみるのも楽しい。

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