Tuesday and Thursday - EP

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切れ味の鋭いギター・サウンド、ポップなメロディ、そして"僕"を中心に揺れる心情を描写した歌の世界。 lego big morl はいわゆるギター・ロック・バンドではあるが、そうした様式の中に新世代らしいエッセンスを携えている存在である。06年、大阪の高校の同級生だった友人同士で結成されたこのバンドは、主にライヴでの活動を精力的に行なってきた。ヴォーカル&ギターのカナタタケヒロの日本語詞による歌心は、たとえばレミオロメンなどに一脈通じるところも感じられるが、それに加えてこのバンドが個性的なのは、エモコアやポスト・ロックといった洋楽をごく自然に解釈しているところ。この1stアルバムに収録されている "ワープ" などではスリリングなプレイを聴かせながら、カナタの歌の魅力を損なうことなく、むしろしっかりと引き立てるアンサンブルに帰結させている。アルバムタイトルは、メンバーがリハーサル日に設定した火曜日と木曜日にできた曲たちという理由でつけられている。アルバム冒頭の、非常に短いタイトル曲は、その際のデモ音源と思われるような音質で収録されている。その意味ではこの時期のバンドの日常が結晶となった作品と言えるのかもしれない。

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