結成10周年を記念する本作は、切なさがほとばしる"33才の夏休み"から始まる。この曲を筆頭に、初期の頃から歌ってきた大人になっていくというテーマは健在で、アルバム全体に変化していくことへの甘酸っぱい情感が満ちている。4人がこれまで積み上げてきた手法をあらためて再現するかのように、バンドの持ち味である儚さをたたえたメロディやダイナミックなアレンジがさく裂する。リーガルリリーのたかはしほのかをヴォーカルに招いた"秋空サイダー"はその最たる仕上がり。豊かな叙情性が胸に迫る秀作。
- 2010年
- 2021年
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