Today's Girl

Today's Girl

アイドルとしての小泉今日子が人気度、そして楽曲の充実ぶりでも乗りに乗っていた1985年に発表した6作目のアルバム。注目は多彩な作家陣で、特に各曲で作曲者が異なるという凝りようだ。序盤は、前年の大ヒット曲「ヤマトナデシコ七変化」を中心に和を中心としたエキゾチシズムをポップに展開。アップテンポの曲と元気いっぱいのボーカルには、突き抜けるような爽やかさがある。レコードのB面に当たる「ユメ科ウツツ科」以降はスローやミディアムのナンバーが続く流れに。ここでの作曲陣は、オールディーズ的な「青い夜の今ここで」が大沢誉志幸、「The Stardust Memory」がTHE ALFEEの高見沢俊彦、ロックバラード「Love Is Dreamy」が原田真二と、一線級のアーティストが名を連ねる。最後の内省的なムードのタイトルナンバーはオフコースの松尾一彦の作曲で、曲名は小泉“今日子”の名前をそのまま英語にしたものである。ボーイッシュな彼女の笑顔にも好調ぶりが見えるかのような快作だ。

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