TIME

TIME

サクソフォン奏者ジェス・ギラムによる感動的な瞑想音楽は、新しい一日の訪れを優しく知らせてくれるメレディス・モンクの作品「Early Morning Melody」と共に幕を開け、そこから途切れることなく美しい流れで、雲の合間から差し込む朝日を思わせるルーク・ハワードの楽曲「Dappled Light」へとつながっていく。本作『TIME』では、全編を通じて豊かな音楽性と卓越した編曲による、めくるめく音世界が展開されている。マックス・リヒター作曲の「On the Nature of Daylight」ではギラムの繊細で艶やかな音色が響き、Anna Meredithによる小気味よい「Bubble Gun」や、躍動感あふれるマイケル・ナイマンの名曲「Where the Bee Dances」では彼女の優れたリズム感も発揮され、アルバムを美しく彩っている。Will Gregoryによる楽曲「Orbit」では、時が刻々と流れていく様子を想起させ、ジョビー・タルボットの深遠な楽曲「Transit of Venus」やブライアン・イーノの手による胸に迫るナンバー「Emerald and Stone」のように、静かに心と向き合うための音楽も多く収録されている。Jess Gillam Ensembleによる息の合った演奏もまた、ギラムの演奏を最大限まで輝かせている。