

新人ジャズアーティストの登竜門セロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティションで優勝、その後もグラミー賞を受賞する快挙を成し遂げ、20代で人気、実力共に女性ジャズヴォーカル界のトップに上り詰めたセシル・マクロリン・サルヴァント。本作は、彼女がニューオーリンズ出身のピアニスト、サリヴァン・フォートナーと組んで制作した通算5枚目のリーダー作。スティーヴィー・ワンダーの名曲"Visions"やシャンソンの"J’ai l’cafard"など、幅広いジャンルを取り上げる一方、スタンダード曲に関しては、彼女のセンスにより独自の楽曲をセレクト。過度の装飾を抑え、優れた技術と深みのある歌声で原曲の魅力を表現。聴き込むほどに味わい深くなる豊潤な作品に仕上がっている。スタジオ録音の他、ライブ音源も含まれており、"The Peacocks"では、メリッサ・アルダナ(Sax)がゲスト参加、曲に彩りを添えている。