韓国で1990年代から活躍する男性シンガーソングライター、ユン・ジョンシンの3作目のアルバム。前作で人気が高まり、勢いに乗って本作をリリース。冒頭に収録された"오래전 그날"のヒットによって、新世代のバラード歌手と呼ばれる。韓国で暮らす多くの人が共感するであろう喜びや悲しみを歌にして、男女を問わず幅広い世代に支持されているが、そうした持ち味は本作で確立。デヴィッド・フォスターを思わせるAORサウンドに歌謡のテイストを織り込んだ曲作りも、この時期から独自のスタイルとして定着していった。本作で成功を収めた後も、自身の美意識を変えることなく精力的な活動を続けている。