King Gnuの常田大希が率いる音楽集団のファーストアルバムであり、「失われたものへの弔いと、新しい年を迎えた祝祭」の意味を込め、“手筒花火”をテーマにしたコンセプチュアルな作品。ミュージシャンのみならず、映像ディレクターやCGクリエイター、デザイナー、イラストレーターらが集結し、自在に変化させる形態から生まれた楽曲は、東京の音楽カルチャーを体現するかのように、ロック、ジャズ、ヒップホップ、エレクトロニックミュージック、クラシックといった多彩な音楽要素が混沌と渦巻く。1992年生まれのermhoi (Black Boboi) が千年後の未来に向けて歌声を紡ぐ「2992」や、Friday Night Plansを迎えた未来的なR&Bチューン「Trepanation」、井口理と常田のツインボーカルがエモーショナルに響き渡る「FAMILIA」など、混迷を極める現代社会のはざまで愛を糧に日々を送る者たちの苦悩と生の衝動を、壮大なストーリーと共に描き出している。