2000年代に登場したギタリストの中で、卓越したテクニックとオリジナリティーでファンだけでなく、多くの大物ミュージシャンをも魅了するリオーネル・ルエケが、近代アフリカの歴史をテーマに自己のルーツを見つめ直し、その想いをつづったコンセプト作品。プロデュースは、ジャンルを問わず幅広い活動で知られる音楽家／指揮者のロバート・サディン。ピノ・パラディーノ（B）、シロ・バプティスト（Per）、ヴァンサン・セガール（チェロ）ら、多くの個性的なミュージシャンが参加し、静謐（せいひつ）で内省的なギターとヴォーカルをクラシック作品のような気品あふれる演奏でサポート。彼が音楽家として更なる成長を遂げたのを実感できる意欲作。