通算4枚目のフルアルバム。名プロデューサーTucker Martineと、前作に続きデス・キャブ・フォー・キューティーのChris Wallaという2人の共同プロデュース。日本の昔話『鶴の恩返し』からのインスピレーションをタイトルトラックに重ね、前作「Picaresque」よりもグッとストレートフォワードなロックアルバムに仕上がっている。とはいえ、往年のプログレッシブロックを想起させるドラマティックな"The Island"や、アイルランドの民兵組織、アルスター義勇軍をテーマにしたノスタルジックなアコースティック曲"Shankill Butchers"など、その曲想のレベルの違いをそこかしこに感じさせてくれる。一段とスケールアップを果たした作品。