アフリカのジャズ／ポピューラミュージックであるハイライフからアフロビートへ。本作はフェラ・クティのバンドNigeria '70の結成前に在籍したKoola Lobitosのレコーディング音源に、1969年の米国ツアー中に行われたLAでのセッションを追加収録したもの。彼の初期のサウンドを聴くことのできる貴重な音源であり、いかにしてアフロビートを確立するに至ったかを知るドキュメントとしても興味深い。本作を聴くとジェームス・ブラウン＆ジェイビーズの影響がいかに強烈なものだったのかがうかがい知れる。"My Lady Frustration"、"Ako"、"Funky Horn"あたりはその好例だろう。ソウルジャズ／ファンクとしても楽しめるため、アフロビートはクセが強すぎて…という方にもオススメ。