

久石譲の『Symphony No. 3』では存在そのものの本質が壮大に描かれ、『Harp Concerto』はソリストであるエマニュエル・セイソンの才能を引き出す見事な作品となっている。 久石譲は『Symphony No. 3 “Metaphysica”』で、根源的な問いに臆することなく挑んでいる。2021年に初演された三つの壮大な楽章から成るこの作品を貫いているのは、「私たちはなぜここにいるのか」というテーマだ。そして、時折スティーヴ・ライヒを思わせるこの音楽の絶え間ないパルスは、その答えを強く求めているかのようだ。そして作品全編を通じて、ジョン・アダムス風の色彩豊かな管弦楽の響き、神経質で落ち着きのないパッセージ、そして穏やかでダークな和声が、不穏な実存的不安の感覚をもたらしている。久石がここで、自身の代名詞でもあるスタジオジブリのアニメーション作品のために書いた、魅惑的なサウンドトラックの特徴たる管弦楽の効果を深く掘り下げていることは明らかだ。 偉大なハープ奏者エマニュエル・セイソンを念頭に置いて書かれた『Harp Concerto』も同様の推進力を持っている。その第1楽章は、脈打つような伴奏を背景に、滝のように流れ落ちるアルペジオのドラマチックな響きが、ハープならではの魅力を際立たせる。軽やかな第2楽章での久石は、フォークとバロックの感性を映画のサウンドトラックのような壮大な雰囲気と融合させ、楽章の中央に置かれたカデンツァは、ソリストの技術と表現力を存分に引き出すものとなっている。そして爆発的な終楽章は、ほぼ絶え間なく突き進み、唐突でありながらも喜びに満ちた結末へとなだれ込む。