Sweet Nest

Sweet Nest

バークリー音楽院出身という出自を持ちながらも、そういった「履歴書」を微塵も感じさせずポップスの夢の世界を広げてみせてくれるコトリンゴの、初のセルフプロデュースによるセカンドアルバムがこの「Sweet Nest」だ。まず本作で目を惹くのが、彼女のバックをサポートする演奏陣。オータコージ(曽我部恵一BAND)、柏倉隆史(toe)、坂田学といった、ドラムだけにこれだけの多彩なミュージシャンを起用した判断は、本作を、打ち込みによるトラックとリズムレスの楽曲が主体だったファーストアルバム「songs in the birdcage」と比較してみても、その楽曲自体のダイナミズムや、有機的な豊穣さとでもいったものが格段と増していることは明らかだ。また、"デイジー" と "ふれたら" では、クラムボンのミトが作曲とプロデュースを担当しており、そのうちの "ふれたら" は、おおはた雄一が作詞を手がけた。そして、コトリンゴの才能を最初に見抜いた、彼女の後見人とでもいえる坂本龍一が "to stanford" でプロデュースを担当。どの曲をとってみても、完全に突き抜けた状態で楽曲と向き合う彼女の様子が手に取るようにわかる。

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