世界20か国以上の地域を旅してきたHiro-a-keyがNenashiの名で、異文化を吸収してきた経験をオルタナティブR&Bへと昇華したファーストアルバム。トランペット奏者のkibunyaをプロダクションパートナーに、シンガー、ラッパー、プロデューサー、トラックメイカーとしての多彩な表現を極めながら、Nenashiは一切の素性を伏せ、先入観なく楽曲に触れてもらう体験を通じて、国内外の支持を広げてきた。2019年のファーストシングル「Lost in Translation」から始まり、旅情を漂わせながら行ってきた4年間の音楽活動を凝縮したファーストアルバムは、フランスの20SylやイスラエルのJ. LAMOTTA すずめ、タイのFORD TRIO、アメリカのMike Larry Drawという国際色豊かなゲストをフィーチャー。Daichi Yamamotoとマイクを分け合ったメッセージソング「Say My Name」や、自身の正体を明かし前に進んでいく表現者の思いを込めた「Scars」をはじめ、チルなトラックと共に、ファルセットを交えたボーカルによって多角的な歌詞世界や東京が象徴する多様性が魅力的に描かれている。