

1970年代のザ・ビーチ・ボーイズはここから始まった。ハーフリタイア状態だったブライアン・ウィルソンが現場復帰し、メンバー全員がそれぞれ最良の楽曲を持ち寄って結集。それが実って、ピースフルなヴォーカル&ハーモニーと明るく洗練されたサウンドの作品に仕上がっている。とくにデニス・ウィルソンによる"Forever"は純度の高いラブソングとして人気が高い。またブルース・ジョンストンが感傷的な歌声で魅了する"Tears in the Morning"、ブライアンらしいメロディラインにカール・ウィルソンの美声が映える"This Whole World"、チルウェーブを40年先取りしたようなアレンジが心地良い"All I Wanna Do"など、粒選りのポップナンバーが詰まった逸品。