スティル: 管弦楽作品集

スティル: 管弦楽作品集

ミシシッピ州生まれのスティル (William Grant Still) は、少年時代に継父のレコードコレクションを発見したことで音楽に興味を持ち、自らの進むべき道を決めた。George Whitefield Chadwickやヴァレーズ (Edgard Varèse) の下で学んだ後、ビング・クロスビー主演の『黄金の雨』などハリウッド映画のスコアも含めて、200に及ぶ楽曲を生み出し、目指した目標を達成した。このアルバムはアフリカ系アメリカ人作曲家の先鋒者的な存在だったスティルの13の楽曲をRoyal Scottish National Orchestraの演奏で世界初録音したもの。『American Suite』『Violin Suite』をはじめ多くの曲はアフリカ系アメリカ人としてのルーツを継承したもので、スピリチュアル的なメロディとジャジーなリズムが印象的だ。バイオリンとオーケストラのための「Pastorela」は独創的なハーモニーでリスナーを魅了し、「Threnody in Memory of Jean Sibelius」の豊かなオーケストレーションにはシベリウスへの深い思いが込められている。ピエール・モントゥー、ジョン・バルビローリ、レオポルド・ストコフスキーといった同時代の名指揮者たちがスティルの音楽を支持したのも不思議ではない。

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