ドイツロマン派の大作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンが生み出したメロディやハーモニーが持つシンプルで普遍的な美しさを、余すところなく伝えてくれる。佐藤晴真は2019年、日本人として初めてミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門で優勝し注目を集めた新星チェリスト。本作では、メンデルスゾーンによる二つのチェロ・ソナタの間に、「Song Without Words, Op. 109(無言歌 Op.109)」と「Variations Concertantes, Op. 17(協奏的変奏曲 Op. 17)」というチェロとピアノのための作品、そして、あまりにも有名な歌曲「On Wings of Song(歌の翼に)」のチェロとピアノ版を挟み込むプログラムを披露している。いずれの曲においても際立っているのは、佐藤の温かく優しい音色と、あふれる歌心、そして繊細な表現だ。久末航によるピアノも、メンデルスゾーンによる多彩な筆致の魅力を鮮やかに描き出している。
佐藤晴真のその他の作品
- 東 亮汰 & 髙木竜馬
- 宮田大 & ジュリアン・ジェルネ
- マリア・ドゥエニャス, ウィーン交響楽団 & マンフレート・ホーネック
- Maxime Zecchini, パトリック・メッシーナ & Quatuor Ellipse
- 横山幸雄, 藤田真央 & 黒木雪音