幅広く報じられた元恋人との破局や、全身性エリテマトーデスの治療のために受けた腎臓移植手術など、4年間に及んだメディアによる加熱報道を経て、セレーナ・ゴメスが3作目のソロアルバムとともに帰ってきた。ポップ界のスーパースターは新作のリリースに先駆け、内省的でありながらも力強い彼女の姿が映し出された2つのシングル"Lose You to Love Me"と"Look at Her Now"を発表した。活動休止期間を経て自信を取り戻し、スタジオ入りするまでの過程や、過去を水に流すことについて、ゴメスがApple Musicに語った。

前作から本作まで時間を置いたことについて：
それが良いタイミングだとは感じられなかったから、何もリリースしたくなかったの。前作からはたくさんのことを学んで、それを取り込んで、さらに良いものに変えたかった。今年に入ってなんだかすべてのものが自分の中から自然に流れ出てきたので、（前作から時間を置いて）よかったと思っているわ。以前だったら決して出来なかった、自分の考えを明確に表現することが出来るようになったから、まさに起こるべくタイミングだったの。

過去を水に流すことについて：
私の人生がとにかくものすごく複雑になってしまって、物語と化してエンターテインメントになってしまったことに気づき始めたの。自分にとってはとてもリアルなことだったから、その状況が受け入れられなかった。そのとき、「もうこれ以上は関わりたくない」と言うべきだったと思う。世間の仕打ちに腹が立つからといって、怯えながら自分の気持ちを共有しないというわけ？ そんなことをしたって、私はどこにもたどり着けないわ。私はすべてのことを善意から行なっているの。それが私。これからもずっと、私はそうあり続けるわ。

制約なく真実を語ることについて：
私は長年にわたって、率直に話したり、真実を言ったりすることを恐れて生きてきた。それはただ、私の中にあるお人好しな部分なのだと思う。そして、なんでも気にすることをやめることが出来た大きな瞬間が私に訪れたの。自分の気持ちを表現しないなんてことはもう出来ない。私と同じ気持ちになっている人々が何百万といるから。そして、子どもの頃の私は、ハッピーなときも悲しいときももどかしいときも、大好きなアーティストたちの音楽を聴いてただつながりを感じられさえすればよかったから。

シングル"Look at Her Now"と"Lose You to Love Me"について：
私にとって、この最初の2曲をリリースすることがとても重要だったのだと思う。そして、アルバムの他の部分は、たとえどのように写るにしろ、今の私を素直に表している。トラックリストも、順番に並べたら楽曲同士がとてもよく合っていて、すごくいい感じだと思うわ。