Schubert: Winterreise

Schubert: Winterreise

シューベルトが1827年に作曲した声楽とピアノのための24の歌曲集『冬の旅』は、男性の心情が語られる詩であることから、一般的には男声による作品という印象が強い。とはいえ、ロッテ・レーマンやブリギッテ・ファスベンダー、クリスタ・ルードヴィヒといった女性歌手が名演を残している、中でも最も著名なところでは英国のメゾ・ソプラノ、アリス・クーテだろう。本作は、伝統的に男性中心に表現されてきたこの名作に、ジョイス・ディ・ドナートが独自の感性で挑んだニューヨークでの公演を収録したものである。彼女は失恋した主人公を女性に置き換え、見事な歌唱を披露する。カナダ人指揮者のヤニク・ネゼ=セガンによる繊細なピアノのサポートも聴きもので、ディ・ドナートは美しく張りのある声と持ち前のドラマチックさを存分に発揮しながら、ネゼ=セガンと共に力のこもった共演を繰り広げている。

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