

1963年リリースのデビューアルバム。本作をスペシャルな作品たらしめているのは、セルジオ・メンデスのカバーで知られるブラジル音楽史に残る大ヒット曲「Mas, Que Nada!」のオリジナルバージョンの収録だろう。ジョアン・ドナートのジャズボッサで有名なメロウナンバー「Tim Dom Dom」やマリーザ・モンチもカバーした「Balança Pema」、ソフィスティケイトされたメンデスのバージョンとは異なり、ブラジル的でプリミティブな魅力の「Chove Chuva」など名曲のオンパレード。心地よくも躍動感あふれるグルーヴィな演奏と、情感豊かなボーカルに魅了されること請け合い。ボサノヴァのスタイルを借りつつ、ジョルジ・ベンならではの個性が散見できる。