

仏教徒への弾圧に抗議して焼身自殺した僧侶の写真をジャケットに使用した衝撃的なデビューアルバム。ポリティカルなアジテーションをラップに乗せるザック・デ・ラ・ロッチャ、変幻自在のトム・モレロのギターワークとボトムをグッと引き締めるヘヴィなリズムセクション。レッド・ツェッペリンとパブリック・エナミーの合体というような評からも分かるとおり、いわゆるミクスチャーの中でもパンキッシュなアティテュードで登場し、90年代オルタナティブロックの一翼を担う存在となった。さらにチェ・ゲバラやマルコムX といった革命家/社会活動家からの影響を隠さず、音楽活動を通じた社会改良やチャリティーへの熱心な姿勢も、彼らを特別なバンドの一つに押し上げた大きな理由だろう。