Pride 2022 (DJ Mix)

Pride 2022 (DJ Mix)

「このミックスは、今は恋をしていないクィアの人たち、つまり、自分自身を愛している人や、自己愛の旅の途中にある人、まだ愛に希望を抱いている人のためのもの」と、シカゴのテクノプロデューサー、Ariel ZetinaはApple Musicに語る。Zetinaは“どんな形でも愛は愛”と考えているが、それが婚姻の平等と本質的に結び付き過ぎていることを指摘している。「幸せな結婚をしているクィアだけに適用されて、それ以外のものを受け入れる余地がないみたい」とZetinaは語る。それを念頭に、ウェストタウンにある彼女のスタジオで制作されたこのミックスは、あらゆる種類の愛をテーマにしており、プロデューサーやボーカリストの友人がたくさんフィーチャーされている。中でもZetinaのお気に入りのトラックは、ドラァグクイーンのJackie Beat率いるロサンゼルスのエレクトロクラッシュ・バンド、Dirty Sanchezの楽曲「(We Hate) Youth and Beauty」だ。「この曲は私のすべてを表現している」と彼女は語り、2006年に発表されたこの曲の先見の明を感じさせる歌詞を引き合いに出す。「ゲイがついにカッコ悪くなった (Gay is finally so uncool)/自分が生き延びることができたなんて信じられない (I can’t believe that I survived)/自分がまだ生きていることが信じられない (I can’t believe I’m still alive)/みんなの親友がクィアになったら、終わりは近いということ (When everyone’s best friend’s a queer, it’s got to mean the end is near)」。Zetinaによると、そのような感情は、曲が書かれた当時よりも現代に通じるものだという。「私たちは未来にいる」と彼女は皮肉を込めて言う。また、プライドは祝福の時間であると同時に、亡くなった人たちを思い起こす時間でもある。Zetinaはこのミックスを、先日亡くなったトランス女性で親しい友人のJoy Beverly Bundles(別名:TSPEANUTTBUTTERSとPussy Baby)に捧げた。「Joyはシカゴやアトランタ、そして、テネシーの森の、クィアのエレクトロニックミュージックシーンの常連だった」とZetinaは振り返る。「彼女を目撃するチャンスがあった人なら誰だって、私が言っている意味がわかるはず。Joyを友人と呼べて、とても誇りに思うし、彼女を今年失ったことが信じられない」

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